こんな方におすすめ
- 時・条件を表す副詞節って何?
- 名詞節との見分け方を知りたい
- 何で副詞節の中では現在形?
本記事ではこういった疑問にお答えします。
今回は、時・条件を表す副詞節マスターを目指しましょう。
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記事の信頼性
本記事を書いている筆者(@englishteachaon)は英語ブロガーとしてブログを運営しています。- 10年以上、高校生に英語を教えている経験
- 英語検定1級
- TOEIC900点超(現在990点を目指し、筆者自身も勉強に励んでいます。)
早速、例題で確認です。 If she( )the news, she would be surprised.
(A) heard
(B) hearing
(C) will hear
(D) hears
正解は、(D) hearsです。
基本的な問題なので、ぜひ正解したいところです。
正解した人も、なぜその答えになるのか説明できるように、しっかりと確認していきましょう。
今回は「時・条件を表す副詞節の使い方」を根本から徹底解説します。
では参りましょう。
Contents
副詞節とは?
副詞節は、名前の通り「副詞+節」です。(従属接続詞を伴う)
つまり、副詞節とは名詞以外を修飾する「主語+動詞」を含んだかたまりです。
ポイント 副詞節とは、名詞以外を修飾する「主語+動詞」を含んだかたまり
以下の例文では、「従属接続詞+主語+動詞」のかたまりがそれぞれ動詞を修飾しています。
「彼女が子どもの時は東京に住んでいた。」
「その知らせを聞いたら彼女は幸せになるだろう。」
「どうすればよいか分からなかったので、彼は彼女を助けられなかった。」
「助けが必要な時に私をいつでも頼ってよい。」
副詞節の別の見方
「副詞節」を別の見方でも確認してみましょう。
「副詞節」は「副詞や副詞句」が「従属接続詞+節(主語+動詞)」に代わったものと考えると分かりやすいかもしれません。
yesterday, tomorrow, lastly, kindly, friendlyなど
next month, in the morning, at 10 o'clock, at the station, with my friendsなど
例えば、以下のように副詞の「yesterday」が「従属接続詞+主語+動詞」を含んだ副詞節の「when he was busy」と代わったり、
副詞句の「in the morning」を「従属接続詞+主語+動詞」を含んだ副詞節の
「because we had to discuss the matter」と代わっていると考えてみましょう。
また、副詞は「文法上なくてもいい存在」で、ドラマでいうとエキストラのような存在です。
したがって、副詞がなくなっても文法上の問題はありません。
例えば、以下の例文から副詞の「hard」がなくなっても、SVOとして成立します。
同様に「副詞節」がなくなっても文法上の問題はありません。
時・条件の副詞節の中では未来のことでも現在形(現在完了形)
時・条件の副詞節の中では時制に注意しなくてはいけません。
「時・条件の副詞節の中では未来のことでも現在形(現在完了形)」になります。 ポイント 時・条件の副詞節の中では未来のことでも現在形(現在完了形)
以下の例文では、未来のことにも関わらず現在形が使われています。 I’ll call you when my mother comes back tomorrow.
「明日お母さんが帰ってきた時、あなたに電話するよ。」
他の例文でも確認してみましょう。 Don't forget to turn off the light when you leave the room later.
「後であなたが部屋を出る時に電気を消すのを忘れないようにしなさい。」
このように、時・条件を表す副詞節の中では未来のことであっても、現在形(現在完了)で表す必要があります。
ただし、過去のことは過去形なので注意しましょう。
副詞節と名詞節の見分け方
ただし、「ifやwhen」のかたまりが必ずしも「副詞節」になる訳ではありません。
時には「ifやwhen」が「名詞節」になります。
「ifやwhen」が名詞節の場合、以下のように訳します。 ポイント
そして、副詞節と違って、名詞節の場合は現在形(現在完了)で表す必要がありません。
つまり、未来のことなら単純に「will」を使います。
したがって、「ifやwhen」が「副詞節」か「名詞節」かを見分ける必要があります。
文法上必要かどうかを考える
副詞節と名詞節を見分けるには、「ifやwhen」のかたまりが文法上必要かどうかを考えましょう。 ポイント
しかし、「名詞節」はなくなると大問題です。 「名詞」はいわばドラマの主演です。
では具体的に「副詞節」と「名詞節」がどのように違うのかポイントを押さえながら確認しましょう。
副詞節の例文
まずは「副詞節」を確認しましょう。 I’ll call you when my mother comes home tomorrow.
「明日母親が帰ってきたらあなたに電話する。」
つまり、文法上成立しているので、「when 〜 home 」は不要で「(時の)副詞節」だと分かります。
したがって、「明日」と未来のことでも動詞は「will come」ではなく、現在形の「comes」になります。
We can put off tomorrow’s meeting if you have an appointment in the morning.
他にも例文で確認しましょう。
「もし午前中に予定があるなら、明日の会議を延期してもよい。」
つまり、文法上成立しているので、「if〜meeting」は不要で「(時の)副詞節」だと分かります。
したがって、「明日」と未来のことでも動詞は「will have」ではなく、現在形の「have 」のように現在形になります。
名詞節の例文
次に名詞節を例文で確認しましょう。 I don't know when he will come back.
「彼がいつ帰ってくるか知らない。」
しかし、「know」は「~を知っている」という他動詞なので「when〜back」は目的語(名詞)として置かれています。
目的語(名詞)をなくすことはできないので、「when〜back」は「名詞節」だと分かります。
→自動詞と他動詞が分からない方はコチラで解説しています。
I don’t know if she will come on time.
他にも名詞節の例文を確認しましょう。
「彼女が時間通りに来るかどうか私は知らない。」
つまり、「if〜time」は目的語(名詞)として置かれています。
したがって、主演である目的語(名詞)はなくすことはできないので、「if〜time」は「名詞節」だと分かります。
The problem is if he will pass the examination.
では、以下の「ifのかたまり」は「名詞節」と「副詞節」のどちらでしょうか。
「if〜examination」が必要かどうかを考えましょう。
この場合、「if〜examination」は名詞のかたまりで「補語」として置かれています。
つまり、「SVC」の第2文型で、「if〜examination」のかたまりはなくすことはできません。
したがって、「if〜examination」は名詞節だと分かります。
このように「ifやwhenのかたまりが必要かどうか」を考えて、見分けましょう。
なぜ未来のことでも現在形?
「副詞節」では未来のことも現在形だと分かりました。
しかし、なぜ「未来のことなのに現在形」なのでしょうか。
それは「ifやwhen」が確定条件だからです。
「助動詞のwill」は「〜だろう」という「推量」の意味を表します。
しかし「〜だろう」は確定条件とは相性がよくありません。
When I arrive the station〜 When I will arrive the station〜
例えば、以下の例文を見ると違和感が分かります。
「駅に着く時〜」
「駅に着くだろう時〜」
これだと駅に「着くのか、着かないのか」が曖昧で確定条件としては不適切です。
それよりも「駅に着く時」とした方が確定条件として明確です。
これなら駅に「着く」ことがハッキリと分かります。
したがって、「確定条件」を明確にするため「未来のことでも現在形」を使います。
時・条件を表す副詞節 従属接続詞
時・条件を表す副詞節は「従属接続詞+主語+動詞」になります。
使える従属接続詞はたくさんありますが、まずは以下の
- 時は「when」
- 条件は「if」
を押さえればいいかと思います。
もし慣れ始めたら、以下の「時・条件を表す従属接続詞」も覚えていきましょう。
→従属接続詞はコチラで解説しています。
時の従属接続詞 as
「〜する時」
「〜する間」
「〜する時」
「〜する後」
「〜する前」
「〜するまで(ずっと)」
〜するまで」
「一度〜すると、一旦〜すると」
「〜するとすぐに」
「〜するとすぐに」
「〜するとすぐに」
「〜するにつれて」
条件の従属接続詞
「もし〜なら」
「もし〜なら」
「もし〜なら」
「もし〜なら」
「もし〜ないなら、〜でない限り」
「〜する限り、〜さえすれば」
「〜する限り」
時・条件を表す副詞節 まとめ
本記事では、「時・条件を表す副詞節」を解説しました。 「時・条件を表す副詞節」では、以下のポイントが重要です。
- 副詞節とは何か
- 副詞節と名詞節の見分け方と意味
- 時と条件を表す従属接続詞
「時・条件を表す副詞節」は気を抜くと間違いやすいポイントです。
繰り返し見直して、身につけていきましょう。
最後に練習問題で復習して、定着していきましょう。
練習問題では、ただ解けるだけでなく、「なぜその答えになるのか」を説明できるようになりましょう。
→英文法のおすすめ参考書をコチラで紹介しています。
時・条件を表す副詞節【練習問題 厳選10題】
空欄に入る適切な語句を答えなさい。
(1)arrives at
(2)will arrive at
(3)arrived at
(4)had arrived at
(1)were good
(2)will be good
(3)be good
(4)is good
(1)starts raining
(2)will start raining
(3)were to start raining
(4)start raining
(1)attends
(2)will attend
(3)attended
(4)attending
(1)comes
(2)came
(3)come
(4)will come
(1)finish
(2)will finish
(3)finished
(4)had finished
(1)know
(2)knew
(3)will know
(4)known
(1)know
(2)knew
(3)will know
(4)known
(1)left
(2)will leave
(3)leave
(4)leaving
(1)pass
(2)will pass
(3)passed
(4)passing
時・条件を表す副詞節【練習問題 厳選10題 解答】
空欄に入る適切な語句を答えなさい。
(1)arrives at
(2)will arrive at
(3)arrived at
(4)had arrived at
(1)were good
(2)will be good
(3)be good
(4)is good
(1)starts raining
(2)will start raining
(3)were to start raining
(4)start raining
(1)attends
(2)will attend
(3)attended
(4)attending
(1)comes
(2)came
(3)come
(4)will come
(1)finish
(2)will finish
(3)finished
(4)had finished
(1)know
(2)knew
(3)will know
(4)known
(1)know
(2)knew
(3)will know
(4)known
(1)left
(2)will leave
(3)leave
(4)leaving
(1)pass
(2)will pass
(3)passed
(4)passing