完了形の分詞構文

英文法解説

完了形の分詞構文 having+過去分詞 例文で徹底解説【練習問題あり】

こんな方におすすめ

  • 完了形の分詞構文って何?
  • 完了形の分詞構文の使い方を知りたい

本記事ではこういった疑問にお答えします。

今回は、完了形分詞構文マスターを目指しましょう。

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記事の信頼性

本記事を書いている筆者(@englishteachaon)は英語ブロガーとしてブログを運営しています。
  • 10年以上、高校生に英語を教えている経験
  • 英語検定1級
  • TOEIC900点超(現在990点を目指し、筆者自身も勉強に励んでいます。)

早速、例題で確認です。

例題

Q. 空欄に入る適切な語句を以下の選択肢から選びなさい。
(   ) the movie, she didn't want to watch it again.
(A) Seen
(B) Because seen
(C) Have seen
(D) Having seen

 

 

 

 

答えは、(D) Having seenです。

今回は、「完了形の分詞構文」がポイントでした。

完了形の分詞構文は、「時制が異なる」というポイントさえ押さえれば簡単に理解できます。

正解した人も、なぜ(D) Having seenが答えなのか説明できるように、しっかりと確認していきましょう。  

 

では、参りましょう。

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完了形の分詞構文とは

分詞構文では、「主節と従属節の動詞の時制は一致する」という原則があります。

例文

Opening the door, a stranger stood there.
「ドアを開けると、知らない人がそこに立っていた。」

例えば、上の例文の「Opening」の時制は、主節の動詞の「stood」と一致するので、「Opening」の時制は「過去の時制」だと分かります。


しかし、もし時制が異なる場合、「having+過去分詞」の形にして、「主節の動詞」よりも「先に起こった」ことを表す必要があります。


この形を「完了形の分詞構文」といいます。

その使い方を具体的に例文で見ていきましょう。

分詞構文 時制が異なる場合は「having+過去分詞」

分詞構文で、主節と従属節の動詞の時制が異なる場合は、「Ving」を「having+過去分詞」に変えます。


例文で見てみましょう。

例文

Having eaten too much last night, I can't move now.
「昨夜食べ過ぎたので、私は今動けない。」

上の例文では、「動けない」ことよりも「食べ過ぎた」ことの方が時間的に先に起こっています。

もし「eating」にすると、時制が「現在」を表すので、意味的に不自然になります。

 

例文

Having seen her before, I couldn't remember her.
「以前、彼女を見たことがありましたが、思い出すことができませんでした。」

上の例文では、「思い出す」ことよりも「見た」ことの方が時間的に先に起こっています。

もし「seeing」にすると、時制が「過去」を表すので、意味的に不自然になります。

 

例文

Having read the book, I returned it to my friend.
「本を読んだので、私は友人に返した。」

上の例文では、「読む」ことよりも「返した」ことの方が時間的に先に起こっています。

もし「reading」にすると、時制が「過去」を表すので、意味的に不自然になります。


以上のように、「having+過去分詞」を使えば、先に起こったこと」を表すことができます。

分詞構文では、「主節と従属節の時制」が同じかどうかを意識しながら使うと良いでしょう。

完了形の分詞構文 まとめ

summary

今回は「完了形の分詞構文」を解説しました。

完了形の分詞構文では、以下のポイントを押さえましょう。

ポイント

  • 主節と従属節の時制が異なる場合に使う
  • 「having+過去分詞」の形で使う

最後に練習問題で復習して、定着していきましょう。

練習問題では、ただ解けるだけでなく、「なぜその答えになるのか」を説明できるようになりましょう。
英文法のおすすめ参考書をコチラで紹介しています。

完了形の分詞構文【練習問題 厳選10題】

厳選問題

Q. 日本語に合うように、空欄に適切な語を入れなさい。

  1. 以前彼女に会っていたので、彼女だと分かった。
    (      ) (      ) her before, I recognized her.
  2. 課題を終えてしまったので、私は今暇です。
    (      ) (      ) the task, I am free now.
  3. 以前その映画を見ていたので、私はそれをもう一度見に行きたくはなかった。
    (      ) (      ) the movie before, I didn't want to go to see it again.
  4. 長年英語を勉強してきたので、彼は英語を流暢に話せる。
    (      ) (      ) English for many years, he can speak English fluently.
  5. テレビを見てから、彼女は宿題を始めた。
    (      ) (      ) TV, she began her homework.
  6. お金をなくしたので、マイクを昼食代を払えなかった。
    (      ) (      ) his money, he was not able to pay for his lunch.
  7. たくさん練習していたので、メアリーは賞をとることができた。
    (      ) (      ) a lot, Mary could earn the prize.
  8. 昨夜飲みすぎて、今日は頭が痛い。
    (      ) (      ) too much last night, I have a headache today.
  9. 何も食べていなかったので、彼はほとんど動けなかった。
    (      ) (      ) (      ) anything, he could hardly move.
  10. その夜は雨が降っていたので、私は月を見られなかった。
    (      ) (      ) (      ) that night, I couldn't observe the moon.

完了形の分詞構文【練習問題 厳選10題 解答】

厳選問題

Q. 日本語に合うように、空欄に適切な語を入れなさい。

  1. 以前彼女に会っていたので、彼女だと分かった。
    Having seen her before, I recognized her.
  2. 課題を終えてしまったので、私は今暇です。
    Having finished the task, I am free now.
  3. 以前その映画を見たので、私はそれをもう一度見に行きたくはなかった。
    Having seen the movie before, I didn't want to go to see it again.
  4. 長年英語を勉強してきたので、彼は英語を流暢に話せる。
    Having studied English for many years, he can speak English fluently.
  5. テレビを見てから、彼女は宿題を始めた。
    Having watched TV, she began her homework.
  6. お金をなくしたので、マイクを昼食代を払えなかった。
    Having lost his money, he was not able to pay for his lunch.
  7. たくさん練習していたので、メアリーは賞をとることができた。
    Having practiced a lot, Mary could earn the prize.
  8. 昨夜飲みすぎて、今日は頭が痛い。
    Having drunk too much last night, I have a headache today.
  9. 何も食べていなかったので、彼はほとんど動けなかった。
    Not having eaten anything, he could hardly move.
  10. その夜は雨が降っていたので、私は月を見られなかった。
    It having rained that night, I couldn't observe the moon.

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