英文法解説

of+抽象名詞とwith+抽象名詞って何? 例文で徹底解説

こんな方におすすめ

  • 「of+抽象名詞」と「with+抽象名詞」って何?
  • 「of+抽象名詞」と「with+抽象名詞」の使い方を知りたい

本記事ではこういった疑問にお答えします。

今回は、「of+抽象名詞」と「with+抽象名詞」マスターを目指しましょう。

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記事の信頼性

本記事を書いている筆者(@englishteachaon)は英語ブロガーとしてブログを運営しています。

  • 10年以上、高校生に英語を教えている経験
  • 英語検定1級
  • TOEIC900点超(現在990点を目指し、筆者自身も勉強に励んでいます。)

早速、例題で確認です。

例題

Q. 空欄に入る適切な語句を以下の選択肢から選びなさい。

We carried the luggage (    ).

(A) of care
(B) careful
(C) with careful
(D) with care

 

 

 

 

 

正解は、(D) with careです。

今回は、「with+抽象名詞」がポイントでした。

「with+抽象名詞」は文法問題だけでなく、長文読解でも問われる大切な知識です。

正解した人も、なぜ(D) with careが答えなのか説明できるように、しっかりと確認していきましょう。

 

では、参りましょう。

「of+抽象名詞」と「with+抽象名詞」って何?

question

「with+抽象名詞」や「of+抽象名詞」を使って、以下のように形容詞・副詞として使うことがあります。

  • of+抽象名詞=形容詞
  • with+抽象名詞=副詞


抽象名詞とは、身に見えない、手で触れられない名詞
を指します。

例えば以下のような抽象名詞があります。

抽象名詞の一覧

  • kindness
    「優しさ」
  • value
    「価値」
  • care
    「注意」
  • love
    「愛」
  • poverty
    「貧乏」
  • boredom
    「退屈」
  • worth
    「価値」
  • help
    「助け」
  • use
    「使用」
  • sense
    「分別」
  • importance
    「大切さ」
  • ease
    「簡単さ」
  • patience
    「我慢」
  • diligence
    「勤勉に」
  • efficiency
    「効率」
  • rapidity
    「素早さ」

抽象名詞は他にもたくさんあるので、出会うたびに1つずつ覚えていきましょう。

では、「with+抽象名詞」や「of+抽象名詞」の使い方を例文で見ていきましょう。

「of+抽象名詞」の例文と使い方

examples

「of+抽象名詞」は、かたまりで形容詞を表します。

  • of+抽象名詞=形容詞

 

つまり、形容詞と置きかえることが可能です。

ofは「〜の性質を持つ」という意味なので、直訳すれば「抽象名詞の性質を持つ」ことを意味します。

例文

The discussion is important.
=The discussion is of importance.
「その議論は重要である。」

例えば、上の例文を直訳すると「その議論は重要性の性質を持つ」です。

これを意訳すると「その議論は重要だ」となり、形容詞と同じ意味と働きをします。


他の場合も同じです。

例文で見てみましょう。

例文

  • The new tools are useful.
    =The new tools are of use.
    「その新しい道具は便利だ。」
  • She is sensible.
    =She is of sense.
    「彼女は分別がある。」
  • I found the movie interesting.
    =I found the movie of interest.
    「私はその映画を面白いと思った。」


ここで、よく狙われる「of+抽象名詞」を確認しましょう。

よく狙われる「of+抽象名詞」

  • of help=helpful
    「役に立つ」
  • of use=useful
    「便利な」
  • of worth=worthy
    「価値のある」
  • of sense=sensible
    「分別のある」
  • of importance=important
    「重要な」

adjective

また、「of+抽象名詞」は形容詞なので、限定用法として使うこともあります。

ただし、2語以上の形容詞は名詞を後置修飾する点には注意しましょう。

例文

  • He is a man of ability.
    「彼は有能な人だ。」
  • I got a book of value.
    「私は価値のある本を手に入れた。」
  • This is a matter of importance.
    「これは重要な事柄だ。」

「with+抽象名詞」の例文と使い方

example

「with+抽象名詞」は、かたまりで副詞を表します。

  • with+抽象名詞=副詞


つまり、副詞と置きかえることが可能です。

withは「〜状態を持つ」という意味なので、直訳すれば「抽象名詞の状態を持つ」ことを意味します。

例文

  • He solved the problem with ease.
    =He solved the problem easily.
    「彼は問題を簡単に解決した。」
  • You should deal with the problem with care.
    =You should deal with the problem carefully.
    「その問題は注意深く取り扱うべきだ。」
  • I decided to wait for her with patience.
    =I decided to wait for her patiently.
    「私は彼女を辛抱強く待つことに決めた。」
  • The new teacher taught me English with kindness.
    =The new teacher taught me English kindly.
    「新しい英語の先生は私に英語を優しく教えてくれた。」


ここで、よく狙われる「of+抽象名詞」を確認しましょう。

よく狙われる「with+抽象名詞」

  • with ease=easily
    「簡単に」
  • with patience=patiently
    「辛抱強く」
  • with kindness=kindly
    「優しく」
  • with care=carefully
    「用心深く」
  • with diligence=diligently
    「勤勉に」
  • with efficiency=efficiently
    「効率的に」
  • with rapidity=rapidly
    「素早く」

「of+抽象名詞」と「with+抽象名詞」 まとめ

summary

本記事では「of+抽象名詞」と「with+抽象名詞」を解説しました。

「of+抽象名詞」と「with+抽象名詞」では、以下のポイントが重要です。

  • of+抽象名詞=形容詞
  • with+抽象名詞=副詞
  • 狙われる組み合わせを覚える

最後に練習問題で復習して、定着していきましょう。

練習問題では、ただ解けるだけでなく、「なぜその答えになるのか」を説明できるようになりましょう。
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