swap SV

英文法解説

英語の倒置法はなぜ起こる?パターン別に例文で英文法解説【練習問題あり】

こんな方におすすめ

  • そもそも倒置法って何?
  • なぜ倒置するの?
  • 倒置するパターンを知りたい。

本記事ではこういった疑問にお答えします。

今回は、倒置マスターを目指しましょう。

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記事の信頼性

本記事を書いている筆者(@englishteachaon)は英語ブロガーとしてブログを運営しています。
  • 10年以上、高校生に英語を教えている経験
  • 英語検定1級
  • TOEIC900点超(現在990点を目指し、筆者自身も勉強に励んでいます。)

早速、例題で確認です。

例題

Q. 空欄に入る適切な語句を以下の選択肢から選びなさい。
No sooner (  ) than the students dashed out of the room.

(A) the bell had rung
(B) the bell rang
(C) had the bell rung
(D) had rung the bell

 

 

 

 

正解は、(C) had the bell rungです。

倒置の中でも難しい問題なので、間違えても問題ありません。

正解した人も、なぜその答えになるのか説明できるように、しっかりと確認していきましょう。

今回は「倒置を使う理由」と「倒置のパターン」を根本から徹底解説します。
「倒置」は英語中級者への一歩となるので要チェックです。

では参りましょう。

倒置法とは?

英語は基本的に、「主語+動詞」の語順です。

しかし、「主語+動詞」の語順が様々な理由で「動詞+主語」と逆の語順になることを倒置といいます。

例えば、以下の2文で比べてみましょう。

例文

  1. You are a student.
  2. Are you a student?


You are a studentは「主語+動詞」の語順ですが、Are you a student?は「動詞+主語」の語順に変化しています。

Are you a student?は、ただの疑問文のように思われるかもしれませんが、「動詞+主語」の語順なので倒置といえます。

 

レベルが少し高くなりますが、次の例文も倒置しています。

例文

Never have I seen such a beautiful woman.
「私はそのような美しい女性を見たことがない。」



本来は「主語+動詞」の語順であり、「I have never seen〜」となります。

しかし、とある理由で「Never have I seen〜」のように「動詞+主語」の語順に変化しています。  


以上のように、「主語+動詞」が「動詞+主語」の語順になることを倒置といいます。 

では、「なぜ倒置が起こるのか?」と思う方も多いと思いますので、次で確認していきましょう。

英文が倒置する理由

倒置する理由は基本的に「新旧の原則」に従うからです。

他にも「語句を強調するため」、「筆者が興奮したとき」など調べれば様々な理由があるかと思います。

しかし、「新旧の原則」を押さえておけば大丈夫かと思います。

新旧の原則

英語は既に知っている情報(旧情報)からまだ知らない情報(新情報)へ流れていくのが原則です(文末焦点やエンドフォーカスなどと呼ばれます)。

例えば、第1文型では以下の流れになりますね。

  • 主語→動詞→副詞(SVM)

しかし、副詞の部分は「既に知っている情報(旧情報)」である場合、原則に合いません。
そこで、副詞の部分を文頭に移動させることがあります。

すると、以下の語順となります。

  • 副詞→主語→動詞(MSV)

このままでも問題ありませんが、 移動させたことを明示するために「動詞+主語」の語順に倒置させます。

  • 副詞→動詞→主語(MVS)

このように、「新旧の原則」に従って倒置が起こることがあります。  


しかし「倒置する理由」よりもさらに大切なことがあります。

それは、あなたが「倒置であることに気づけるかどうか」です。

あなたが英文を読んでいて、「あ、倒置だ」と気づけることが一番大切です。

倒置に気づけるためには、「倒置が起こるパターン」を知ることが不可欠です。

これからその「倒置が起こるパターン」を確認していきましょう。

倒置が起こる4パターン

倒置を詳しく説明すれば、疑問文、感嘆文、There構文など様々なパターンがありますが、これらは中学校英文法なので割愛します。

ここからは以下の「必ず狙われる・つまづきやすい倒置4パターン」について解説します。

倒置の4パターン

  1. 仮定法のif節の省略
  2. 否定倒置
  3. 文型倒置
  4. 慣用表現の倒置

それでは1つずつ確認していきましょう。

仮定法 if節の省略

仮定法でif節を省略する時には必ず倒置が起こります。

下の例文でifを省略してみましょう。

例文

If I were a bird, I would fly to you.
「もし私が鳥ならば、あなたのところに飛んでいくだろう。」



ifの省略は以下の2ステップで可能です。
if delete

ifの省略の手順

  1. Ifを消す
    I were a bird
    , I would fly to you.
  2. 倒置する
    Were I a bird
    , I would fly to you.

ifを省略した結果は以下の通りです。

ifを省略した形

Were I a bird, I would fly to you.(倒置)
「もし私が鳥ならば、あなたのところに飛んでいくだろう。」

「ifの省略」は2ステップさえ押さえてしまえば簡単です。

ifを消して、倒置することを忘れないようにだけ注意しましょう。

 

さらに詳しい解説は以下の記事をどうぞ。

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ifの省略と倒置
仮定法 ifの省略と倒置はたったの2ステップ! 例文で徹底解説【練習問題あり】

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否定倒置【never, little, onlyなど】

denial

否定の副詞(句・節)が文頭に置かれる場合、後ろは「動詞+主語」の疑問文の語順になります。

denial adverb

それぞれの例文を見て、「否定の副詞(句・節)が文頭に来ている時は、倒置になっている」ことを確認してください。

否定の副詞

例文 否定の副詞

  • never「一度も〜ない、決して〜ない」
    Never
    have I seen such a beautiful woman.

    「私はそのような美しい女性を見たことがない。」
  • little「少しも〜ない」
    Little
    did I dream that she was a thief.

    「彼女が泥棒だとは夢にも思わなかった。」
  • hardly(scarcely)「ほとんど〜ない」
    Hardly
    did he look at me.

    「彼は私をほとんど見なかった。」
  • rarely(seldom)「めったに〜ない」
    Seldom does my father eat breakfast.
    「私の父親はめったに朝食を食べない。」
  • neither(nor)「そして…もまた〜ない」
    I haven't been to Australia. -Neither have I.

    「私はオーストラリアに行ったことがない。-私もない。」
  • only「〜だけ」(only after, only if, only whenなど)
    Only
    after an operation, he will be able to walk.

    「手術して初めて、彼は歩けるようになるだろう。」

否定の副詞句

例文 否定の副詞句

  • no longer「もはや〜ない」
    No longer
    do I have CDs.

    「CDなんてもはや持っていない。」
  • not only「〜だけでなく」
    Not only
    did he lie to me, but(also) he stole the money.

    「彼は私に嘘をついただけでなく、お金を盗んだ。」
  • not a (single) 〜「〜もない」
    Not a single word
    did I say during the meeting.

    「私は会議中に一言も話さなかった。」
  • by no means「決して〜ない」
    By no means
    are you allowed to enter the room.

    「あなたは決して部屋に入ってはいけない。」
  • in no way「決して〜ない」
    In no way
    must we support any kind of war.

    「私たちは決していかなる戦争も支援してはならない。」
  • on no account「決して〜ない」
    On no account
    should we behave impolitely to the elderly.

    「年配の方には決して無礼に接してはいけない。」
  • under no circumstances「決して〜ない(いかなる事情があっても)」
    Under no circumstances
    must you skip the lessons.

    「いかなる事情があっても授業をサボってはいけない。」
  • only then 〜「その時になってやっと〜する」
    Only then
    did I realize that I had been wrong.

否定の副詞節

例文 否定の副詞節

  • not until 〜 (,) V S…「〜して初めて…する」
    Not until
    we lose our health do we realize its value.

    「私たちは健康を失って初めてその価値に気づく。」
  • hardly(scarcely) V S when(before)…「〜するとすぐに…」
    Hardly
    had we gotten home when it stopped raining.

    「私たちが家に着くとすぐに雨はやんだ。」
  • no sooner V S than…「〜するとすぐに…」
    No sooner
    was the book published than people bought it.

    「出版されるとすぐに人々はその本を買い求めた。」

否定の副詞(句・節)が文頭に来ると倒置するパターンを確認しました。

「結構な数があるんだな…」と思われたかもしれませんが、優先順位がつけられないほど全て大切です。

1つずつ何度も見返して覚えていきましょう。

また、文頭に否定の副詞(句・節)が来たら必ず倒置する訳ではないので、その点は注意しましょう。

文型倒置

文型倒置はレベルが高いので知らない方も多いかもしれません。

ただし、文型倒置は形を知ってしまえば難しくありませんので、ぜひ身につけていきましょう。

文型倒置が起こるのは、第1文型と第2文型の2つだけです。

  1. SVM→MVS(第1文型)
  2. SVC→CVS(第2文型)

参考書によっては、第3文型から第5文型も倒置でまとめていますが、厳密にいえば第3文型から第5文型「倒置」ではなく「移動」です。

第3文型から第5文型の「移動」については、別の記事で詳しく解説しますので、そちらを参考にしてください。

第1文型の倒置(MVS)

第1文型MVS

第1文型の倒置では、「SVM」が「MVS」になります。

SVMの例文

My cell phone was on the sofa.(SVM
「私の携帯はソファーの上にあった。」

「場所や方向を表す副詞句」が文頭に移動する場合、倒置することがあります。

上の例文では、「on the sofa(M)」は場所を表す副詞句です。

この副詞句が文頭に移動して、以下のように「SVM」が「MVS」になります。

MVSの例文

My cell phone was on the sofa.(SVM
On the sofa was my cell phone.(MVS)





別の例文でも見てみましょう。

SVMの例文

A dog came round the corner.(SVM
「犬が角を曲がってこっちにやって来た。」

上の例文では、「round the corner(M)」は場所を表す副詞句です。

この副詞句が文頭に移動して、以下のように「SVM」が「MVS」になります。

MVSの例文

A dog came round the corner.(SVM
Round the cornercame a dog.(MVS)

ただし、主語が代名詞の場合「主語+動詞」の語順になり、倒置はしないので注意しましょう

第2文型の倒置(CVS)

文型倒置 CVS

第2文型の倒置では、「SVC」が「CVS」になります。


例文で確認しましょう。

SVCの例文

Those who have many friends are happy.(SVC
「友達がたくさんいる人は幸せだ。」

C(補語)が文頭へ移動した場合、原則として倒置します。

上の例文では、「happy」がC(補語)です。

このC(補語)が文頭に移動すると、以下のように「SVC」が「CVS」になります。

CVSの例文

Those who have many friends are happy.(SVC
Happy are those who have many friends.(CVS)

 

他にも見てみましょう。

SVCの例文

The fact that he is lying to me is obvious.(SVC
「彼が嘘をついているという事実は明白だ。」

上の例文では、「obvious」がC(補語)です。

このC(補語)が文頭に移動して、以下のように「SVC」が「CVS」になります。

CVSの例文

The fact that he is lying to me is obvious.(SVC
Obvious is the fact that he is lying to me.(CVS)

ただし、第1文型と同様に、主語が代名詞の場合「主語+動詞」の語順になり、倒置はしないので注意しましょう

慣用的な倒置【so, nor, neither】

最後に慣用的な倒置表現を確認しましょう。

前の内容を受けて「〜もまた…だ」や「〜もまた…でない」と表す時に以下の表現を使います。

慣用的な倒置表現

  • 肯定文…, so V S「〜もまた…だ」
  • 否定文…, nor(neither) V S「〜もまた…でない」

この表現では、必ず「倒置」が起こり、「主語+動詞」の語順になります。

例文

  • I’m very tired. ーSo am I.
    「私はとても疲れている。ー私も疲れている。」
  • I’ve been to Kyoto. ーSo have I.
    「私は京都に行ったことがある。ー私もある。」
  • I don't like it. ーNeither do I.
    「私はそれが好きではない。私も好きではない。」
  • She is not here tonight.  ーNor(Neither) is he.
    「彼女は今夜ここにいない。ー彼もいない。」

さらに、norは「接続詞」で、neitherは「副詞」というポイントも押さえておきましょう。

norは「接続詞」です。

つまり、「and nor」や「but nor」とはできません。

一方で、neitherは「副詞」なので、「and neither」や「but neither」とすることができます。

これは見落としがちなポイントなので必ず押さえておきましょう。


例えば、以下の空欄に入るのは、norかneitherのどちらか考えてみましょう。

例題

He doesn't like cats, (    ) does dogs.
「彼は猫を好きでないし、犬も好きではない。」

 

ここで空欄に入るのは「接続詞のnor」です。

なぜなら、文と文をつなげるためには「接続詞」が必要だからです。

「副詞のneither」では文と文をつなげることはできません。

接続詞の詳しい解説は以下の記事をどうぞ。

こちらもCHECK

接続詞
接続詞とは?等位接続詞・従属接続詞の意味と使い方【練習問題あり】例文で徹底解説

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英語の倒置 まとめ

本記事では、「倒置」を解説しました。
「倒置」には、いくつも重要なポイントがあります。 特に以下のポイントが重要です。

  • 倒置は「主語+動詞」が「動詞+主語」の語順になる
  • ifの省略、文頭の否定副詞、文型倒置、慣用的な倒置

「倒置」は頻出しません。

しかし、初心者からステップアップするためには不可欠な文法事項です。
繰り返し見直して、身につけていきましょう。

最後に練習問題で復習して、定着していきましょう。
練習問題では、ただ解けるだけでなく、「なぜその答えになるのか」を説明できるようになりましょう。
英文法のおすすめ参考書をコチラで紹介しています。

英語の倒置【練習問題 厳選10題】

厳選問題

Q.空欄に入る適切な語句を1〜4で答えなさい。

  1. ( )so much money in my life.
    (1)Never have I seen
    (2)Have I never seen
    (3)I never have seen
    (4)Never I have seen
  2. Only the problem (  ).
    (1)she could solve
    (2)could she solve
    (3)she did solve
    (4)she solve
  3. Little (  ) that she was a thief.
    (1)I dream
    (2)I dreamed
    (3)did I dream
    (4)did dream I
  4. I had no sooner uttered the words (  ) I regretted them.
    (1)that
    (2)than
    (3)if
    (4)as
  5. No sooner( )than the train left.
    (1)the bell rang
    (2)the bell had rung
    (3)had rung the bell
    (4)had the bell rung

  6. ( )he entered the room when they stopped laughing. 
    (1)Hardly had
    (2)Had hardly
    (3)On having
    (4)Having had
  7. I'm going to join the volunteer.ー( ).
    (1)So I am
    (2)So am I
    (3)I am so
    (4)I so am

  8. Not a word( )during the meeting.
    (1)he said
    (2)did he say
    (3)he says
    (4)saying for him
  9. Happy( )who have a lot of friends.
    (1)are people
    (2)are them
    (3)people are
    (4)they are

  10. She doesn't have books,( )does pens.
    (1)and
    (2)nor
    (3)either
    (4)neither

英語の倒置【練習問題 厳選10題 解答】

厳選問題

Q.空欄に入る適切な語句を1〜4で答えなさい。

  1. ( )so much money in my life.
    (1)Never have I seen
    (2)Have I never seen
    (3)I never have seen
    (4)Never I have seen
  2. Only the problem (  ).
    (1)she could solve
    (2)could she solve
    (3)she did solve
    (4)she solve
  3. Little (  ) that she was a thief.
    (1)I dream
    (2)I dreamed
    (3)did I dream
    (4)did dream I
  4. I had no sooner uttered the words (  ) I regretted them.
    (1)that
    (2)than
    (3)if
    (4)as
  5. No sooner( )than the train left.
    (1)the bell rang
    (2)the bell had rung
    (3)had rung the bell
    (4)had the bell rung

  6. ( )he entered the room when they stopped laughing. 
    (1)Hardly had
    (2)Had hardly
    (3)On having
    (4)Having had

  7. I'm going to join the volunteer.ー( ).
    (1)So I am
    (2)So am I
    (3)I am so
    (4)I so am

  8. Not a word( )during the meeting.
    (1)he said
    (2)did he say
    (3)he says
    (4)saying for him

  9. Happy( )who have a lot of friends.
    (1)are people
    (2)are them
    (3)people are
    (4)they are

  10. She doesn't have books,( )does pens.
    (1)and
    (2)nor
    (3)either
    (4)neither

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