こんな方におすすめ
- 動名詞って何?
- 動名詞の用法を知りたい
- 動名詞と不定詞の違いを知りたい
- 動名詞の意味上の主語を知りたい
本記事ではこういった疑問にお答えします。
今回は、動名詞マスターを目指しましょう。
→英文法のおすすめ参考書をコチラで紹介しています。
記事の信頼性
本記事を書いている筆者(@englishteachaon)は英語ブロガーとしてブログを運営しています。
- 10年以上、高校生に英語を教えている経験
- 英語検定1級
- TOEIC900点超(現在990点を目指し、筆者自身も勉強に励んでいます。)
早速、例題で確認です。
窓を開けてもいいですか?
Do you mind( )the window?
空欄に入る適切な語句を選択肢から選びなさい。
(A) my opening
(B) opening
(C) to open
(D) for me to open
正解は、(A) my openingです。
今回のポイントは動名詞の意味上の主語でした。
動名詞の意味上の主語は苦手な方が多いポイントです。
正解した人も、なぜその答えになるのか説明できるように、ポイントを確認していきましょう。
今回は、「動名詞と不定詞との違い」や「意味上の主語」を中心に解説します。
では参りましょう。
Contents
動名詞とは
動名詞とは「動詞+ing」の形で名詞の役割を果たすものです。
基本的に「〜すること」と訳します。
ポイント
「動詞+ing」と「動詞+ed」は「名詞・形容詞・副詞」に三変化します。
- 名詞的用法→動名詞
- 形容詞的用法→分詞(現在分詞、過去分詞)
- 副詞的用法→分詞構文
ごく稀に「動詞+ed」の動名詞もありますが、ないと思っても支障は全くありません。
今回は、三変化の中の「名詞的用法」である「動名詞」を見ていきましょう。
基本的に動名詞は名詞と同じ扱いなので、以下の3つの用法があります。
- 主語
- 補語
- 目的語
それぞれの用法を1つずつ例文で確認しましょう。
動名詞 主語
以下の例文では「動詞+ing」が主語に置かれています。
「英語を話すことは難しい。」
「お酒を飲みすぎることはあなたの健康によくない。」
動名詞 目的語
以下の例文では「動詞+ing」が動詞の目的語に置かれています。
「私はテニスをすることが好きだ。」
「私は彼女とお喋りすることを楽しんだ。」
動名詞 補語
以下の例文では「動詞+ing」が補語に置かれています。
「私の趣味は本を読むことだ。」
「私の義務は貧しい人々を助けることだ。」
動名詞と不定詞の違い・使い分け
動名詞と不定詞の違いは、以下の通りです。 ポイント
例えば、以下の例文は「to play」と「playing」がどちらも名詞として動詞の目的語になっています。
どちらも「名詞」ですが、それぞれ意味が違います。
- I forgot meeting him.
一方で、「動名詞」の場合は「過去志向・ネガティブ」で「過去に〜したこと」を表します。
つまり「過去に会ったこと」を忘れたという意味になります。
- I forgot to meet him.
「不定詞」の場合は「未来志向・ポジティブ」で「これから〜する」ことを表します。
つまり「これから会うこと」を忘れたという意味になります。
このように、同じ使い方でも「動名詞」と「不定詞」は意味が違います。
ただし、以下の2点に当てはまる場合「動名詞」を使う必要があります。
- 前置詞の後ろに置く場合
- 「動名詞を目的語にとる動詞」の目的語になる場合
それぞれ解説します。
前置詞の後ろに置く場合
まず、前置詞の後ろに置く場合は、動名詞の名詞的用法しか使えません。
「speaking」と「to speak」はどちらも名詞の役割ですが「前置詞+不定詞」はNGです。
したがって、前置詞の後ろには動名詞を置きましょう。
「動名詞を目的語にとる動詞の目的語」になる場合
動詞によっては、目的語に動名詞しかとらない動詞があります。
例えば「動詞のmind」は目的語に動名詞をとり、不定詞を取ることはできません。
動名詞を目的語にとる動詞は覚えてしまうしかありません。
正攻法で覚えても構わないのですが、せっかくなら楽に覚えてしまいましょう。
楽に覚えるためには「動名詞は過去志向・ネガティブ」というポイントを活用します。
具体的に「動名詞を目的語にとる動詞」を見てみましょう。
動名詞を目的語にとる動詞一覧
以下は「動名詞を目的語にとる動詞」の一覧です。
これらの動詞の共通点は「過去志向・ネガティブ」なので、動名詞と非常に相性が良いです。
「過去志向・ネガティブ」を意識しながら、どのような動詞が使われるのかを確認してみましょう。
もちろん、イメージに合わない動詞もありますが、それは例外として覚えれば良いかと思います。
具体的には以下のように使います。
「私はプロ野球選手になるのをあきらめました。」
「彼は彼女に会うのを避けました。」
「彼女は車にひかれかけた。」
「私は毎日ギターを練習する。」
「私は車を買おうと思った。」
これらの動詞の頭文字をとって、「メガフェップスでないし」という覚え方もあります。
もし、切羽詰まっているならば、この覚え方も一つの手かなと思います。
しかし、動名詞と不定詞のイメージは押さえておきましょう。
動名詞の意味上の主語
最後に、動名詞の意味上の主語を見ていきましょう。
「動名詞の意味上の主語」は、以下のポイントを押さえれば大丈夫です。 ポイント
「主語」と「動名詞の意味上の主語」は一致します。
例えば、下の例文では「成功する」のは「主語の私」です。
- I am sure of succeeding
「私は成功すると確信している。」
「私が(私の)成功を確信している。」という意味になります。
しかし、以下の例文では「主語」と「動名詞の意味上の主語」は一致しません。
- I am sure of his succeeding.
「私は彼が成功することを確信している。」
「succeeding」ではなく「his succeeding」となっています。
この場合、「成功する」のは「彼」です。
つまり「私は彼の成功を確信している。」という意味になります。
このように、動名詞の前に所有格(目的格)を置くと、「誰がするのか」を表すことができます。
これを英文法では、動名詞の意味上の主語といいます。 ポイント
例えば、意味上の主語は以下のように使うことができます。
意味上の主語をまとめると以下の通りです。
- 動名詞の前に所有格(目的格)がない→主語と一致
- 動名詞の前に所有格(目的格)がある→所有格(目的格)と一致
動名詞の前に所有格(目的格)を置くか置かないかで意味が大きく変わるので注意しましょう。
具体的にどのように意味が変わってしまうのかを見ましょう。
意味上の主語で意味が変わってしまう?
意味上の主語があるかないかで意味が大きく変わってしまいます。
例文を見てみましょう。
この2つの例文の違いは動名詞の前の「所有格のmy」の有無です。
しかし、意味が全く違います。
- Do you mind opening the window?
1つ目は「あなたは(あなたが)窓を開けることを気にしますか?」と聞いています。
つまり「窓を開けてくれませんか?」という意味です。
- Do you mind my opening the window?
2つ目は「あなたは(私が)窓を開けることを気にしますか?」と聞いています。
つまり「窓を開けてもいいですか?」という意味です。
このように、動名詞の前に所有格(目的格)があるかないかで全く意味が変わります。
所有格(目的格)が動名詞の前についている場合は意味に注意しましょう。
動名詞 まとめ
本記事では、「動名詞」を解説しました。
「動名詞」では、以下のポイントが重要です。
- 動名詞は、過去志向・ネガティブ
- 動名詞を目的語にとる動詞
- 意味上の主語
動名詞は英語を学ぶ上では欠かせない文法です。
ぜひ、基本的から応用までマスターして、英語の幅を広げていきましょう。
最後に練習問題で復習して、定着していきましょう。
練習問題では、ただ解けるだけでなく、「なぜその答えになるのか」を説明できるようになりましょう。
→英文法のおすすめ参考書をコチラで紹介しています。
動名詞【練習問題 厳選15題】
現在作成中です。しばらくお待ちください。