仮定法現在

英文法解説

英語の仮定法現在とは?なぜthatの後ろが原形?例文で徹底解説【練習問題あり】

こんな方におすすめ

  • 仮定法現在って何?
  • 仮定法現在の意味や使い方を知りたい
  • 仮定法現在で使う動詞を知りたい

本記事ではこういった疑問にお答えします。

今回は、仮定法現在マスターを目指しましょう。

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記事の信頼性

本記事を書いている筆者(@englishteachaon)は英語ブロガーとしてブログを運営しています。

  • 10年以上、高校生に英語を教えている経験
  • 英語検定1級
  • TOEIC900点超(現在990点を目指し、筆者自身も勉強に励んでいます。)

早速、例題で確認です。

例題

Q. 空欄に入る適切な語句を以下の選択肢から選びなさい。

She insists that he ( ) the invitation.

(A) will take
(B) takes
(C) take
(D) is taking

 

 

 

 

正解は、(C) takeです。

今回のポイントは仮定法現在でした。

仮定法現在は、英語の中級者でもつまずいてしまう範囲です。

主語が「he」だからといって「takes」を選ばないように注意したいところです。

初級者の方もワンランクアップできるよう、仮定法現在をマスターしましょう。

正解した人も、なぜその答えになるのか説明できるように、ポイントを確認していきましょう。  


では、参りましょう。

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英語の仮定法現在とは

仮定法現在とは、提案や要求をする英文のthat節で、常に動詞の原形を使う表現のことです。

主節の時制に関係なく、that節の中は常に動詞の原形が使われます。

以下は仮定法現在の例文です。

例文

She proposed that he leave earlier.
「彼女は私たちが早く出発するべきだと提案した。」

上の例文では、主節の動詞が「proposed」なので時制は過去です。

通常であれば、that節内の「leave」は、主節の時制に合わせて過去形の「left」になるはずです。

しかし、仮定法現在の英文では、that節内の動詞は原形になります。

また、that節内の主語が「he」だからといって、「leaves」にもなりません。

英語の仮定法現在の使い方

recipe

仮定法現在の使い方は以下の通りです。

ポイント

S+V+that+S'+動詞の原形(should+動詞の原形)

Vに置かれる動詞によって、that節内の動詞が原形(should+原形)になるかどうかが決まります。

その動詞には、以下の3つのタイプがあります。

仮定法現在 動詞の3タイプ

  • 提案
  • 要求
  • 決定

具体的にどのように使われるのか例文で確認しましょう。

特にthat節内の動詞が原形になっていることに注目しましょう。

提案を表す動詞一覧

提案を表す動詞

  • suggest(提案する)
  • propose(提案する)
  • recommend(勧める)
  • advise(助言する)

例文

  • She suggested that they take part in the contest.
    「彼女は彼らがコンテストに参加するべきだと提案した。」
  • She proposed that we leave earlier.
    「彼女は私たちが早く出発するべきだと提案した。」
  • The teacher recommended that we buy the novel.
    「先生は私達にその小説を買うように勧めた。」
  • The doctor advised that he refrain from drinking as much as possible.
    「医者は彼が出来る限りお酒を控えるように助言した。」

要求を表す動詞一覧

要求を表す動詞

  • demand(要求する)
  • ask(要求する)
  • request(要請する)
  • order(命令する)
  • require(求める)
  • desire(強く望む)
  • urge(強く言い張る)
  • insist(主張する)

例文

  • The customer demanded that the company give him full refund.
    「そのお客はその会社に全額返金するよう要求した。」
  • She requested that he withdraw the remark.
    「彼女は彼にその発言を撤回するように求めた。」
  • The teacher ordered that his students stop talking.
    「先生は生徒たちに話すのをやめるよう命令した。」
  • The manager required that the workers reduce working hours.
    「マネージャーは、社員に労働時間を減らすように求めた。」
  • I desire that he visit me more often.
    「私は彼がもっと頻繁に訪ねてきてくれたらと思う。」
  • My boss urged that his company focus on other market.
    「私の上司は、会社は他の市場に焦点を当てるべきだと言い張る。」
  • Developed countries asked that less developed countries produce products at a lower price.
    「先進国は途上国により低い価格で製品を作るように要求した。」
  • He insists that she not come.
    「彼は彼女は来ない方がよいと言っている。」

決定を表す動詞一覧

決定を表す動詞

  • decide(決める)
  • determine(決める)

例文

  • The company decided that it invest money in education systems.
    「その会社は教育システムにお金を投資すると決めました。」

  • He determined that his children go to cram school once a week.
    「彼は子どもを週に1回、塾に行くように決めました。」

なぜ、動詞が原形になるのか?

why

なぜ、動詞が提案・要求・決定ならば、that節内の動詞が原形になるのでしょうか。

それは、これらの動詞はすべて「~すべきだ」という意味を含んでいるからです。

例えば、人に何かを提案する時、「~すべきだ(~した方がいい)」と思って、提案するはずです。


要求も決定も同じです。

必ず「~すべきだ(~した方がいい)」と思って、要求したり、決定するはずです。

したがって、「should」が登場したり、動詞の原形になったりするわけです。


ただし、注意しなければいけないポイントがあります。

それは、提案・要求・決定の動詞が出てきたら、必ずしも「that節内」の動詞を原形にする訳ではないことです。

提案・要求・決定 必ずしも原形にならない!

not-always

例文

The study suggests that Japanese economy is improving these days.
「その研究は、近頃日本経済が上向いていることを示唆しています。」

上の例文では、「suggest」が使われているにもかかわらず、that節内は「原形のbe」ではなく、「is」が使われています。

なぜなら、「suggest」は「示唆する」という意味で使われているからです。

説明した通り、「提案する」という意味には「~すべきだ」という意味が含まれているため、「should」が使われます。

しかし、「示唆する」という意味には「~すべきだ」という意味を含んでいないため、「should」が登場するのはおかしい訳です。

that節内の動詞が、原形(should+原形)になるのは、動詞の意味が「提案」「要求」「決定」の時だけなので気をつけましょう。

したがって、「suggest」が「示唆する」という意味で使われている場合は、原形にはなりません。

仮定法現在 まとめ

本記事では「仮定法現在」を解説しました。

「仮定法現在」では、以下のポイントが重要です。

  • that節内の動詞が原形(should+原形)
  • ただし、意味によってならないこともある
  • 「〜すべき」という意味が含まれる動詞が使われる

仮定法現在は、慣れるまでthat節内を動詞の原形にすることを忘れてしまいがちです。

練習問題などで使われる動詞を繰り返し復習すれば、すぐに見抜けるようになるはずです。

練習問題では、ただ解けるだけでなく、「なぜその答えになるのか」を説明できるようになりましょう。
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